VOICE01
医師9年目(旧第1外科)/大学院生
野中 有紀子 Yukiko Nonaka
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出身愛知県出身、名古屋大学医学部卒
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資格外科専門医、消化器外科専門医
Yukiko
Nonaka
VOICE02
医師11年目(旧第2外科)/大学院生
竹田 直也 Naoya Takeda
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出身愛知県出身、福井大学医学部卒
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資格外科専門医、消化器外科専門医
Naoya
Takeda
肝胆膵外科の魅力とは?
外科手術の全てを集約した、専門性の高い分野
外科医を志した理由は単純に「外科医はカッコいい」と憧れたからですが、いろいろな分野を学ぶうち、肝胆膵外科に強く惹かれるようになりました。この領域は手術や高度な手術や技術を求められることが多く、手術に要する時間は7~8時間、まれに日をまたぐことさえあります。「大変そう」と敬遠する人もいますが、私にとっては、外科手術の全てを集約した専門性の高い魅力的な分野です。開腹手術から腹腔鏡やロボット手術のような低侵襲手術まで、幅広い技術を習得できることにも大きなやりがいを感じます。じつは私の父も肝胆膵外科医で当教室出身です。もう退官しましたが、2年間だけ同じ職場で働く機会があり、父を一人の医師として尊敬するとともに、私の目指す目標となりました。
入局して良かったと思うことは?
「小窓から世界を覗くこともできる」
関連病院にもすばらしい外科医はいますが、当教室は手術の腕が良く優秀な外科医が多く集まっているので、手術に立ち合うだけで目が肥えますし、本当に勉強になります。また大学病院は臨床研究にも力を注いでおり、常に医療がアップデートされるので、学ぶにはベストの環境ではないでしょうか。私自身、大学院で臨床研究もしており、とても充実した毎日を送っています。肝門部領域胆管がんの研究で名の知られた江畑教授は、中国やアジアにも広く目を向け、「(研究で)小窓から世界を覗くこともできる。みんなも羽ばたいてほしい」と言われます。その言葉を聞くと、今でも心が踊ります。
どんな医師になりたい?
研修医の皆さんのお手本となって、
一緒に働く外科医の仲間を増やしたい
まずは手術が上手になりたいです。そして、関連病院に勤務する際は、外科医を増やす勧誘活動にも力を注いでいくつもりです。最近は「外科医離れ」が進んでいるといわれますが、働く仲間が減っていくのは残念でなりません。かつて私が上級医の先生に憧れて「こんな外科医になりたい」と思ったように、今度は自分が研修医の皆さんのお手本となって、「こういう外科医っていいな」と感じてもらえる存在になることで、一人でも多く一緒に働く仲間を増やしたいと思います。
VOICE03
医師10年目(旧第2外科)/医員
冨永 奈沙 Nasa Tominaga
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出身愛知県出身、愛媛大学医学部卒
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資格外科専門医、消化器外科専門医
Nasa
Tominaga
消化器外科の魅力とは?
手技が上達していく外科医としての楽しさを実感
外科は患者さんの病気を自分の手で治すことができるのが魅力と感じ、学生時代から外科系を志していました。初期研修の市中病院ではヘルニアなどの小手術を数多く執刀し、研修2年目で学会発表の機会もいただくなど、指導医の先生には大変お世話になりました。その先生から「一緒に仕事しましょう」と当教室への入局を誘っていただき、「こういう先生方のもとで学べば、きっと一人前の医師になれる」と思って入局を決意しました。日々、手技が上達していく外科医としての楽しさを実感しています。
入局して良かったと思うことは?
外科を志す若手を温かく迎え入れる、
風通しのいい教室
さまざまな大学の出身者が活躍しているので、出身大学に関係なく、外科を志す若手を温かく迎え入れる風通しのいい教室です。私自身、他大学出身者ですが、働きやすい環境だと感じますし、心強い仲間に恵まれていることをうれしく思います。また普通なら雲の上のような存在である教授も、気さくでお話しがしやすいことに驚いています。教授をはじめ、教室員の先生方に共通しているのは、皆さん博識者であり、患者さんを第一に思って全人的な医療を徹底して行っていることです。また、病棟も第1外科と第2外科が統合して回診も一緒に行うなど、チームワークがいっそう高まっています。
どんな医師になりたい?
指導医の憧れの部分、
素敵と感じる部分を大切なお手本に
胃や大腸を専門とした消化管外科医になることを目標としています。今は食道~胃十二指腸を対象とした上部消化管グループに所属していて、手術助手や病棟管理を行いながら、市中病院では見られないような難易度の高い手術や上級医の先生方の高いスキルを学んでいるところです。これまで出会った全ての指導医の憧れの部分や、素敵と感じる部分を大切なお手本とさせていただきながら、大学病院でしか得られない臨床をしっかりと学び、知識と経験を十分に身に付けていきたいです。
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医師12年目(旧第1外科)/大学院生
小林 龍太朗 Ryutaro Kobayashi
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出身愛知県出身、金沢大学医学部卒
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資格外科専門医、消化器外科専門医、
米国消化器内視鏡外科学会 FUSE認定医
Ryutaro
Kobayashi
消化器外科の魅力とは?
腹腔鏡手術の鮮明な画像に魅了された
腹腔鏡手術が世の中に登場し始めたのは私が医師3年目の頃のこと。その鮮明な画像と綺麗さに魅了され、大腸外科医を志そうと決めました。目指すからにはスペシャリストになりたいと、当教室で最初にFUSE認定医を取得しました。入局して約3年間、手術数の多い豊橋市民病院で経験を積み、医師5年目には150件以上の執刀をさせていただきました。その後、地域医療に力を入れる津島市民病院で化学療法も含めたストラテジーを学びました。大腸がんは手術だけでなく化学療法なども進歩しており、治療戦略が奥深い。手術と化学療法を習得する環境を与えていただいたことに感謝しています。
入局して良かったと思うことは?
最後の砦として、
妥協しない姿勢がすばらしい
大学病院は、市中病院では手術できないような重症患者や進行再発がんの患者さんが集まってくる、いわば最後の砦です。ですから先輩や教官の治療への使命感は並大抵のものではありません。諦めずに全員で真剣に考え、悩み、最善の治療を提供しようとする妥協しない姿勢はすばらしいです。内科、泌尿器科、循環器科など他のグループと連携して戦略を立てることも多いのですが、チームとして話し合うとき、誰一人黙っている人はいません。一例一例をすごく大事に、かみしめながら戦略を持って臨む。そういった真剣勝負の姿勢こそ、私にとって一番の学びなのだと感じています。
どんな医師になりたい?
大腸診療を担う医師の育成に力を注ぎたい
臨床だけでなく学会発表や論文の作成などアカデミックな領域にも力を入れたいと考え、今は大学院生として臨床研究を行っています。手術の機会がなくて少し寂しいですが、こういう経験は医師人生のなかで二度とないかもしれず、とても貴重な日々です。東海地方には、大腸外科医を専門とする医師がまだまだ少ないので、将来は大腸診療を担う医師の育成に力を注ぐとともに、消化器外科のやりがいや魅力を伝えられる医師になりたいと思っています。
消化器外科の魅力とは?
食道から胃、大腸、肝臓などをカバーする領域の広さ
医学部5年の研修で、大腸の手術を見学する機会がありました。骨盤まで浸潤していた腫瘍にアプローチする様子を見て、食道から胃、大腸、肝臓など幅広い領域をカバーするうえ、骨まで対処できる消化器外科医ってすごい!と衝撃を受け、にわかに興味を抱くようになりました。医局が和気あいあいとした雰囲気に包まれる一方、教授をはじめ、先生方が手術に対して真剣で熱心な姿勢であることにも心惹かれました。もともと産婦人科を志望していたのですが、消化器外科への入局を決めました。
入局して良かったと思うことは?
産休明けの自分にとって、
ベストな働く環境を選べる
研修医2年目で結婚し、その2年後に第一子を出産しました。産休明けから約3年半は、(途中転勤もありましたが、)保育園が院内に完備され、人員数にゆとりがあって女性医師のいる関連病院で働かせていただきました。産休中の手技の遅れを取り戻せるよう、手術を多く担当するなど、周囲のサポートもありがたかったです。2022年4月からは名古屋大学附属病院で大学院生として基礎研究を行っています。臨床と研究の両立は大変なこともありますが、ライフスタイルに合わせて研究スケジュールを立てられるため、育児中の人には適していると思います。当教室は関連病院が多いので、さまざまな選択肢から自分に合った働く環境を一緒に考えていただけるのも心強いです。
どんな医師になりたい?
家庭と仕事を両立しながら、
長く働ける外科医を目指して
私のように育児と両立する女性医師は、時短で働くなど仕事に制約が生まれやすいです。そういった状況でも長く仕事を続けることができるよう、サブスペシャリティを極めるというより、基本的なことを幅広くできる医師になることが目標です。消化器のなかでは大腸を専門にしたいと考えていますが、どの臓器にも魅力を感じており、専門が何であっても満足しながら働けると思っています。当教室は2つの科が統合して教室員も多く、互いにカバーしやすいので、私のように外科医を希望する女性医師がさらに増えることを願っています。